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コラムタイトル

巷で聞く、がんにまつわるウワサの真相に迫る!

リード

「焼き魚の焦げを食べるとがんになる」などと聞いたことは、ありませんか?がんには、素人では判断できないような “それっぽい” 噂がたくさんあります。そこで、今回はがんにまつわるさまざまな噂の真偽を新見正則医師にずばりお聞きしました。

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コラムサマリ

★この記事は4分で読めます。

・がんになる原因はさまざま。エビデンスのないうわさ話は鵜呑みにしないこと。

・今や、がんは身近な病気のひとつ。生活習慣の改善から発生リスクを減らすことはできる。

本文

\ウワサ1/

日本人の2人に1人が一生のうちに「がん」と診断されるって本当?

 

本当です! 死因のトップもがんで、3人に1人ががんで亡くなる時代です

国立がん研究センターの統計によれば、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、男性61.1%、女性50.1%。実に日本人の2人に1人ががんにかかるというデータが出ています。そう聞くと驚きますが、これは生涯罹患率です。これから先、寿命を迎えるまでの間にがんと診断される割合を指しているものであり、若い世代の罹患率は高くありません。そう、がん罹患者の多くは高齢者なのです。日本は年々がんにかかる人の数が増えているのですが、それは日本人の平均寿命が延び、高齢者が増えていることが最大の原因であるといえます。

 

\ウワサ2/

20代から30代のがん患者の約8割は、女性って本当?

 

 

本当。女性の罹患率が圧倒的に高いのは、乳がんと子宮頸がんの影響です

一般的に、がんは高齢になるほど発症リスクが高まります。しかし、乳がんや子宮頸がんといった女性特有のがんは、20~40歳代で発症するケースが多いため、女性の罹患数が圧倒的に多くなっているのです。このうち、最も罹患率が高いのは乳がん。日本人女性が最もかかる乳がんは、20代から徐々に罹患数が増え始め、30代に急激に増加し、エストロゲンが急速に低下する40代に最初のピークを迎えるのが特徴です。一方、男性は50代からがんにかかる人が増えはじめ、60代に入ると罹患率が一気に上昇します。「がん=高齢者の病気」というイメージで捉えがちですが、女性特有のがんにおいては、若い女性でも注意を払う必要があるといえるでしょう。

 

\ウワサ3/

焦げたものを食べるとがんになる!?

 

焦げを毎日山盛りで食べる人はいないから、ウソ!

たしかに魚や肉などの焦げには発がん物質が含まれていますが、非常に少ない量だといわれています。そのため、“ありえない量” の焦げを毎日毎食、年単位でもりもり食べ続ければ、がんになる可能性はありますが、そんな人はいないでしょう。つまり、焦げががんを誘引する可能性はあっても、日常、普通に食べている程度の焦げでは、がんになることは現実的にはありえません。

 

\ウワサ4/

日光に当たりすぎると、皮膚がんになる!?

 

ごく稀に皮膚がんを発生させるが、日光を浴びないデメリットの方が大!

たしかに紫外線に当たりすぎると肌の老化や炎症をすすめ、皮膚がんを招くことがあります。ですが、それはきわめて稀なケース。皮膚がんの発生率は、紫外線から皮膚を守るメラニンが少ない白人が際立って高いのに対し、日本人は紫外線の影響が少ないことがわかっています。むしろがん予防という観点からいえば、日光を極端に避けている方が問題。というのも、がんを予防する働きがあるビタミンDは、太陽の光を浴びることで体内で生成されるからです。少ないリスクに怯えるより、健康の維持・増進のためには、太陽の光は適度に浴びた方がいいのです。

 

\ウワサ5/

「がん家系」って本当にあるの?

 

本当ですが、がんの原因は遺伝よりも他の要因の方が大きい

親やきょうだい、祖父母、親戚にがんになる人が多い=がん家系というのは存在します。しかし、がんの原因のほとんどは「生活習慣」や「感染」によるもの。家族は体質はもちろん、生活習慣や環境を共有することも多いため、同じがんにかかりやすい傾向があるといえます。ただし、少ないとはいえ遺伝するものもあります。たとえば乳がんに関していえば、5パーセント前後は遺伝性であるといわれています。遺伝性のがんはそれほど多くはありませんが、自分ががん家系だと感じるのであれば生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

 

~編集後記~

今や、がんは身近な病気のひとつ。がんの原因は、加齢や女性ホルモンの影響など避けようのないものもありますが、生活習慣の改善から発生リスクを減らすことはできます。噂やイメージに振り回されず、正しい知識を得て、認識を新たにしましょう。

また、万が一がんになったとしても、現在では医療技術や薬が発達していて、早期に発見・治療すれば「がんは治せる病気」になっています。いざというときに安心して治療ができるように、がん保険に入って備えることも検討してみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆協力

執筆者名

新見正則医院院長 

新見正則

執筆者プロフィール

オックスフォード大学医学博士。外科医×免疫学者x漢方医の肩書きを持つ、レアな医師として活躍中。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。院長を務めるクリニックでは、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアを基本処方にして漢方薬を加えて、がん疾患や難病・難症に対応している。著書「フローチャートコロナ後遺症漢方薬」も好評発売中。

https://niimimasanori.com/

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